部分入れ歯からインプラントへの検討

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日本は先進国の中でも歯の現存数が少ない国として有名です。歯がなくなれば、入れ歯にすればよいという考え方が根付いているような雰囲気もあります。川越市でも、入れ歯で悩みを抱えている方々が多くいらっしゃいます。

実は現在、入れ歯からインプラントへ検討される方が増えています。部分入れ歯からインプラントへと変える場合の気になるポイントについてまとめました。

1.義歯を選ぶポイント

歯を失ってしまった部分を放置することによって、噛みづらい・話しづらい、見た目が気になるというだけではなく、口内環境にも悪影響を与えてしまいます。それを防ぐためにも、歯医者さんは義歯を入れることを提案します。

現在のなくなってしまった歯の替わりに、入れ歯・ブリッジ・インプラントの選択肢があります。それぞれ、個人のお口の環境や考え方により変わりますが、何を選ぶとしても、選ぶ基準として次の項目の状況や優先度を、ご自身で一つずつ丁寧に考えていくことが大切です。

・失った歯の数
・費用(保険適用の有無)
・掃除のしやすさ
・身体的な負担
・噛む能力
・装着による違和感
・見た目

歯を失うことによって不自由を感じる部分は、人それぞれ違いますし、失った歯の部分によっても変わってきます。そのため、提案できる方法も患者さんの数だけあると言っても過言ではありません。

部分入れ歯は、保険適用となる範囲が広く、他の物に比べて安く比較的短時間で作成することができます。保険適用・適用外と見た目や強度に違いがありますが、取り外しができる、ブリッジのように他の歯を大きく削る必要がないという点で、利点があります。</

上記の選ぶ基準の中からだと、「費用・掃除のしやすさ」の点を重視して、入れ歯を選択する方が多いのではないでしょうか。しかし、入れ歯にはその利点のために「かむ能力・装着による違和感」が自然歯やほかの義歯に比べて圧倒的に劣ってしまいます。

2.入れ歯で感じる違和感や不便さ

入れ歯はお口にとって異物となります。それに加え、歯を支えるためのパーツが増えるため、口の中のスペースが狭くなり構造上の仕組みによる、違和感はぬぐえません。また噛む力も大きく減少してしまいます。自然の歯と比べていろいろな点で劣ってしまうことは仕方のないことなのです。

(1)装着感の違和感・痛み

総入れ歯で感じる違和感より、部分入れ歯の方が少ないと思いますが、異物をお口の中に入れることには変わりません。部分入れ歯は、基本的に入れ歯が簡単に外れないようにバネ(クラスプ)を他の歯にかけて固定させるようになります。そのバネが舌に当たって気になったり、抑えが強すぎて痛みが出てしまうこともあります。

(2)噛む力

入れ歯は、歯の形の人工物を入れてはめているだけ(固定されてない)なので、本来のような噛む力を取り戻すことはできません。また、取り付けてからすぐに問題なく食事ができるようにはならず、少しずつ新しい噛み方に慣れていく必要があります。取り外しができる分、清潔に保つことができるのですが、入れ歯の噛む力は、慣れた場合でも自然の歯と比較すると3割から1割程度になるとも言われています。

ブリッジは6割、インプラントは9割程度の噛む力を得ることができます。

(3)見た目

部分入れ歯は保険診療内の場合、抑えの役割をする銀色のバネを自然の歯に引っ掛ける形になります。笑った時や大きく口を開けたときに、見えてしまうのは避けたいものです。また、銀歯と違い、歯にかかっている引っ掛かりは、見てすぐ部分入れ歯だとわかってしまいます。部分入れ歯をしている方は、あまり人に知られたくないものですよね。

(4)調整

歯が舌の使い方や習慣によって少しずつ移動しているのと同じように、顎の形や歯の状態は日々変わっていきます。歯がなくなってしまったことによって、歯を支える顎の骨が役割をなくし、少しずつやせていくのです。そのため部分入れ歯、総入れ歯ともに新しく作ってから5年以内にはなんらかの問題が出てくるため、定期的に調整が必要とされています。痛みや違和感がなくとも義歯にひびが入ったり、他の歯を傷つけてしまったりすることもあります。

3.入れ歯が合う人・インプラントが合う人

(1)入れ歯が合う人

費用を無視して考えると、インプラントによる手術のリスクが高い方やお口のお手入れが苦手な方は、入れ歯の方がよいです。 たとえば糖尿病などの既往歴のある方やヘビースモーカーの方などは、骨の再生やインプラントとあごの骨がくっつく作用が遅く、インプラントを埋めても安定した土台が得られない可能性があるからです。

入れ歯のメリットとして、比較的自由な部位に作ることができるというものがあります。お口の状況によってはインプラント治療のために、別の手術が必要になることもあります。そういった手術や治療が心配な場合は、体への負担やリスクを避けるという意味で入れ歯を選択することができます。

また、お口のお手入れが習慣的にできていない方は、部分入れ歯の方が安心です。なぜなら、歯を失う理由とインプラントを長持ちできない理由はほぼ同じだからです。むし歯や歯周病で歯を無くしたままのお口の環境や習慣が変わっていなければ、同じように汚れや細菌がたまり、インプラントの歯周病となってしまい長持ちさせることができません。

(2)インプラントが合う人

入れ歯が合わなくて悩んでいる方にとって、インプラントは解決方法の一つとなります。 インプラントでは手術が必要となり、噛めるまでの治療期間も長くなりますが、インプラントとあごの骨がしっかり結合された後は、自分の歯と同じように食事を楽しむことができます。

インプラントの特徴として、手術をすること、治療期間が長くなることがあげられますが、それらに抵抗や問題がなければ、基本的に成人している方はどなたでも受けることができます。以前は対応が難しいとされていた、骨の厚みや密度が足りない方も、現在は骨を足すことのできる治療法があるため、インプラントの対応が可能となることが増えてきました。もちろん、実際に決定する際は患者さん個人の状態を確認することが必要なので、検査をして相談してから決めてくださいね。

インプラントはお口のお手入れ、メンテナンスができる方。少しでもお口の中の違和感を無くしたい方、しっかりと同じように噛んで味わいたい方に向いています。手術のリスクが少なく、歯やお口のお手入れが習慣とできている方は、自分の歯に近い噛みしめの感覚を味わえるため、入れ歯の違和感で悩むよりもインプラントにすることをおすすめいたします。

4.部分入れ歯からインプラントへ

何事も失ってから大切さが身に染みるものですが、歯も同じです。失ったままにすると悪影響があるとのことで、勧められるまま部分入れ歯を作ることにしたけど、付け外しの手間、違和感、痛みなどで不満を抱えている方も多いと思います。

実際「部分入れ歯は作ったけど、ほとんど付けてない」という方も多くいます。慣れない噛み合わせや、痛みなどが我慢できずおいしく食べられるという喜びよりも、耐えなければならないストレスが増えてしまっては、意味がありません。

あごや歯茎の厚みや歯並びはほんの少しずつ変化していくため、作成した時にお口の形とぴったり合っていたとしても、問題なく何年も使い続けるには変化に応じた調整がその都度必要となります。微調整だけならまだしも、数年おきに新しく作り直さなければならないのであれば、そのたびに費用もかかります。違和感・不自由を感じ続けながら、作り直しを繰り返すのはあまり嬉しいことではありません。

インプラントは、失った歯をそのままの形で一番近い形で蘇らせることのできる治療方法です。もちろん、治療期間の長さや手術費用などデメリットもありますが、一度インプラント治療が完了すると、部分入れ歯のようにいつも気にする必要がなくなるのです。きちんとメンテナンスをしていくだけで、永久的に自分の固定された歯として食生活、日常生活を送ることができます。毎日感じていた部分入れ歯の悩みからの解放感はとても大きいものです。

5.インプラントが持つよい働き

インプラントは見た目が自然の歯と変わりません。バネや抑えもなく、歯を支えるための他のパーツを口の中に入れることのないので、外見からも自分の口の中の感覚としても自然の歯のように感じることができます。

むし歯や歯周病、事故などの外傷で歯は失われてしまいます。歯がなくなってしまうと、隣り合う歯が傾いてきたり、反対の歯が伸びたり噛みあわせと歯並びが徐々に悪くなっていきます。また、歯を支えているあごの骨が、その役割を無くしてしまうことで、どんどんやせてしまうことにもつながります。

インプラントはあごの骨と結合させるため、あごの骨がやせてしまうことを防止する働きもあります。インプラントは、失った歯以外の歯を傷つけることなく、逆にあごの骨を強める働きもあります。しっかりとあごの骨を使って噛むことで、体の健康の促進にもつながります。

部分入れ歯にするか、ブリッジにするか、インプラントにするか。ご自分が重視したいポイントをよく考えて、お一人お一人に合った決定をしてください。そのために、プロフェッショナルのアドバイスや診断を聞くことも必要です。

私たちプラザ若葉歯科は、お口と歯の悩みを解決する、みなさんの味方です。

楽しく笑って、おいしく食べて、毎日を楽しんで豊かに送っていきましょう。

ここプラザ若葉歯科は、川越市と坂戸市と鶴ヶ島市の真ん中に位置しており、東武東上線の若葉駅から徒歩2分と交通の便も最高に良いです。川越市名物のサツマイモや、鶴ヶ島市名物のサフラン料理を楽しむためにも、健康な歯を保ち続けていきましょう。

いつでも、皆様のご相談を受け付けております。

寒さと温かさを繰り返しながら少しずつ、春が近づいてきました。春を知らせてくれるキラキラしたお花のように、皆さんの笑顔が白い歯とともに輝きますように。

東武東上線若葉駅より徒歩2分のプラザ若葉歯科、今日も元気に診療中です。

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