歯が欠ける原因とは?②

~坂戸,鶴ヶ島,川越市のインプラント専門医のプラザ若葉歯科~
今回は前回の続きを書かせていただきます。
エナメル質を溶かし出す・・・「酸蝕」
酸蝕歯=さんしょくし とは。

酸に蝕まれる歯。
文字通り、酸の影響を受け歯が蝕まれている状態をいいます。
人が生活していく上で、歯の天然成分が溶け出すことを“脱灰”といい、
カルシウムなどによってそれを修復することを“再石灰化”といいます。
脱灰と再石灰化.png
通常健康状態である歯は上記のように再石灰化を繰り返し
ミネラル分の溶けだしをとめます。
しかし、飲食物の含まれる酸を過剰に摂取した場合に、再石灰化出来ず
エナメル質が溶けだし続けていってしまうこともあるのです。
エナメル質が失われると進行具合によっては
以下のような症状が現れます。

・歯の艶がなくなる
・歯がすり減る
・薄くなる
・穴があく

すり減りや薄くなれば、もちろん歯の耐久性は下がるわけですから、
欠けるといったリスクも高くなります。
前回のブログでも書かせていただきましたが
虫歯と違う点は、細菌が関係ないということです。
では、酸蝕歯になってしまう要因について詳しく触れていきたいと思います。

①身体内部からの原因

このケースは胃液が影響しています。
胃液には塩酸(胃酸ともいいます。)含まれる為です。
※通常胃液に含まれる酸はpH1.0~1.5程度といわれています。
健康な方であれば、胃液が口の中に逆流してくるということはないかもしれません。
しかし、疾患や多量のアルコール摂取等による作用で胃液が
逆流した場合、強酸性である胃液によって歯は溶けてしまうのです。
50th_beer.png
②外的要因
この要因のほとんどは、飲食物によるものです。
炭酸飲料、柑橘系の果実、ドレッシング、果実酒、ワインなどが挙げられます。
つまり、歯に酸が触れる時間が長ければ長い程、リスクも高まっていくというわけです。
この他は酸性の薬剤(ビタミン剤・アスピリンなど)も要因となりますが
飲食物による影響と比較するとリスクは低いと考えられます。
次回も続きを書かせていただきます。
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