年代による歯の喪失原因と対処法

~坂戸,鶴ヶ島,川越市のインプラント専門医のプラザ若葉歯科~

今回は、年代による歯の喪失原因と対処法です。

≪10代≫(※1本未満)
※()内は年代毎のおおよその喪失歯数
【原因】
先天欠如(遺伝、小児期の疾病、突発的原因により永久歯が生えてこない)
事故 (特に学童・学生期は、運動やクラブ活動時の事故による歯の喪失も 無視はできない)

【対処方法・特記事項】
・成長期が終了するまではインプラント治療は望ましくない。10代後半までは暫定的な処置を施しておき、適齢期にインプラント治療を行う
・先天的欠如は増加傾向にあり、小児期から青年期にかけて永久歯の萌出に伴い、歯並びや咬み合せに悪影響を及ぼしかねない。長期的な展望に立った治療計画が必要であるが、総合的な治療指針を提示出来る歯科医は少ない。

≪20代≫(1本未満)
【原因】
先天欠如、事故(さまざまな外傷)

【対処方法、特記事項】
・外傷の程度や骨や歯肉の状態により、治療難易度は異なる。歯のみの喪失においては治療は容易で、機能・審美性ともに良好な結果を得やすい
・骨や歯肉を同時に喪失した場合には、移植などを含めて広範囲な治療を伴うことが多い。日本においては交通外傷が第一原因となっている。この場合は、歯科においてもさまざまな専門医のチーム医療が求められるので、歯科大学病院や歯学部付属病院などで、包括治療を受けることを勧める

≪30代≫(約1本)
【原因】
虫歯や歯周病

【対処方法・特記事項】
・過去に治療した奥歯を中心に虫歯や歯周病により、1~2本程度の歯を喪失し始める。
この場合の治療選択肢は、欠損部の両隣の歯を削って土台としたブリッジが、出来るだけ自分の歯を削らずにインプラント治療のみで対処。
・最近では健康な自分の歯を削りたくないという患者さんが増加しており、この場合はインプラントが第一選択となる

≪40代≫(2~2.5本)
【原因】
虫歯や歯周病

【対処方法・特記事項】
・少数欠損の場合には、インプラントを用いなくとも、自分の歯を土台としたブリッジでの治療が可能である。
しかし、欠損歯数が増え、隣接する自分の歯も歯周病などで負担に耐えられないと判断された場合には、治療オプションの選択肢が激減する
・また、一番奥ん日ある歯を喪失した場合は、ブリッジの土台となる歯がなくなる為に、
インプラントの適応頻度が急増する

≪50代≫(3.5~4.5本)
【原因】
人工歯のトラブルや歯周病

【対処方法・特記事項】
・奥歯を中心に複数歯の欠損が深刻化してくる。ブリッジや部分入れ歯に関するトラブルや歯周病により歯のぐらつきが大きくなり、咀嚼機能に大きな変化をきたしやすい
・治療の選択肢はインプラント以外では、部分入れ歯が第一選択になる為に、口腔環境の改善のみならず、心理的な影響も考慮した治療計画が必要となる

≪60代≫(7.5~9本)
【原因】
人工歯のトラブルや歯周病

【対処方法・特記事項】
・奥歯の大多数を失うと、咀嚼の効率が著しく低下して食生活(栄養状況)のみならず、様々な社会活動面でも積極性を失い活動能力が低下する
・歯の欠損に対して自分の歯を土台としたブリッジを望んでも、土台となる歯が歯周病罹患していたり、すでに抜歯によりブリッジも設計上不可能であることが多い。よって、複数のインプラント体を埋入するか、インプラント支持による入れ歯が適応となる

≪70代以降≫(14本以上)
【原因】
人工歯のトラブルや歯周病

【対処方法・特記事項】
・本来あるべき歯の半数以上を失い、総入れ歯や大きな部分入れ歯を余儀なくされることが非常に多くなる。当然、柔らかいものを中心とした食事へと変化して、顎の筋肉を使うことが減ってくる
・歯がなくなり、歯の周辺の痛みなどの神経が失われること、咬むことによる脳への刺激はなくなる。歯の喪失がアルツハイマーの原因の一つと考えられる
・少数(1~2本)のインプラントでも、入れ歯の維持・安定には非常に有効であり、咬む力を格段に変化させる

上記が各年代の歯の喪失原因と対処法などです。

次回は、今回多く歯の喪失原因として出てきた歯周病についてです。

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些細な事でも結構ですのでインプラントを検討されている方は

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