インプラントのメンテナンス

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秋も少しずつ訪れ始め、隣町、川越も味わい深さを増しています。湿気の多い夏と比べて、秋冬は空気が乾燥気味になります。私たちのお肌もお口の中も環境に合わせたお手入れが必須です。お肌のお手入れをしないと、油でテカテカになったり、乾燥でガサガサになったりしまよね。何事も大切にしたいものは、正しくメンテナンスしないとよい状態を長持ちさせることができません。川越の街並みが、今も美しさを保っているのは、昔ながらの良さを維持するためのメンテナンスが行き届いているからなのです。

実はインプラントも目に見えないところが多く、メンテナンスを怠るとインプラント本体の寿命を縮めるだけでなく、周囲のお口回りの環境まで悪化させてしまう可能性があります。今日はインプラントのメンテナンスと頻度のお話です。

1.自分で行うメンテナンス

2.インプラント 歯科医院でのメンテナンス

3.メンテナンスを怠ると?

4.輝く歯と輝く笑顔のためのメンテナンス

1自分で行うメンテナンス

自分で行うメンテナンスとは、一言で言えば毎食後のブラッシングやお手入れのこと。理想のブラッシング頻度は毎食後です!常にお口の中がきれいであれば、インプラントもずっとベストな状態を保つことができます。質の高いケアができていれば、歯はずっと健康な状態でいられるのです。

インプラントお手入れのポイント

①通常の歯ブラシで全体を磨く(歯と歯肉の境目を重点的に!)

②歯間ブラシやデンタルフロスで、隙間をしっかり磨く!

・歯とインプラントの間

・インプラント同士の間

③インプラントの根元はワンタクトブラシで!

歯は、全部で合わせて一つのものではありません。自然歯もインプラントも1本ずつ意識して磨いてあげてください。毎日のお手入れに勝るものはありません。

2インプラント 歯科医院でのメンテナンス

インプラントが埋入され、骨との結合が確認されたら上部構造(被せ物)を装着します。インプラント生活のスタートです。インプラントが安定しはじめた後のメンテナンスの頻度は、歯科医院と個人の状態によりますが、1年に2~3回が一般的です。歯科医院でのメンテナンスとは何をやるのでしょう。簡単にメンテナンス内容をご紹介します。

(1)口の中の確認

ぐらついていないか、ひび割れや欠けがないかなどインプラントにトラブルがないか目視にて確認します。その他ご自分で確認が難しい位置でも、歯茎の腫れや歯の状態、ブラッシングが行き届いているかなど、お口の中の全体の確認を行います。

(2)レントゲン撮影(埋入された骨の状態、周りの歯への影響を確認)

インプラントを支えている顎の骨の状態を確認します。埋入したインプラントがしっかり骨と結合しているかのチェックも行います。また、その他の歯の状態、虫歯や歯周病の確認もします。

(3)かみ合わせの確認

人間の噛む力の最大量は、自分の体重程度だと言われています。40kgの人は、40kgの噛む力があるということです。噛み合わせが合っているときは、噛む力を全体の歯で分散して受け止めています。いつも全力で噛んでいるわけではないですが、噛み合わせが悪い場合は、噛む力が負担となって、ぶつかり合う歯に負荷がかかってしまうのです。

自然歯も欠けてしまうように、インプラントも過度の衝撃や圧力があると欠けてしまいます。日頃の噛み合わせが、インプラントにとって負担になっていないかのチェックも歯科医院でのメンテナンスで行う大切な項目です。

(4)クリーニング

何事もプロフェッショナルにはかないません。歯医者さんでのクリーニングは、自分の手で届かないところまで行うことができます。特にインプラント周りのセルフケアは、慣れるまでコツが必要です。目で状態を確認しながら、インプラントの扱いに慣れている歯科医と歯科衛生士の手で、インプラント周りそしてお口の中全体をピカピカに磨き上げます。

(5)歯みがき指導

歯のみがき方は1種類ではありません。歯周ポケットの深さによって歯ブラシの角度を変えたり、縦に磨いたりブラシの先や手前を使ったり、お口の状態によって効果的な歯みがき方法は異なります。

インプラント埋入後のお口の状態に合わせた最適なブラッシング方法や、自分のブラッシングの癖を教えてもらうことで、ご自身でのメンテナンススキルを確認でき、改善につなげることができます。

3.メンテナンスを怠ると?

(1)症状が悪化する(自覚症状がなく発見が遅れる)

しっかりとした歯みがきや歯周病コントロールができていないことが原因で、歯は失われていきます。それと同じように、インプラントのメンテナンスを怠ると、溜まった汚れが様々な菌を増殖させ、インプラント周囲にある歯肉や骨が炎症を引き起こしてしまいます。

インプラントには、自然歯と同じようには神経も血管も通っていないため、インプラント周りには自己防衛機能がほとんど働きません。虫歯にならないかわりに、異常が合っても、免疫力で正常に回復することもなく、どんどん悪化していきます。また神経がないため、自覚しにくいという短所があります。

(2)インプラントがグラグラ・脱落する

 

インプラント周囲の歯周病はインプラント周囲炎と呼ばれます。このインプラント周囲炎が悪化したり、噛み合わせのバランスが取れていないなどでインプラントに過度な負担がかかったりすると、インプラントは徐々に不安定になっていきます。グラグラしているのが、上部構造(被せ物)だけなら、調節し直すことで問題はなくなりますが、埋入したインプラント本体が不安定になったまま適切な処置を行わないと、最終的には脱落してしまいます。

(3)保証対象外になってしまう

インプラント実施医院では、埋入したインプラントに保証期間を付けているものもあります。保証期間の間に、インプラントのトラブルがあると修理や治療費用を保証してくれるものですが、これは正しいメンテナンスを行っていることが前提です。

定期的な歯科医でのメンテナンスを怠ることで、保証対象外になってしまうこともあるので、注意してください。

また、メンテナンスを怠ると、インプラントが劣化する速度が速くなってしまいます。トラブルが起きるたびに高額な治療費を支払っていては、いくらお金があっても足りません。

4.輝く歯と輝く笑顔のためのメンテナンス

 

私たちは歩きはじめる前から、お口で食べ物とり、歯で噛んで栄養を摂っています。歯と共に一生を生きると言っても過言ではありません。歯を失うことは楽しい食生活だけでなく、不自由のない日常生活に陰りをもたらすものになるかもしれません。

だからこそ、インプラントについて考えることは、今の食生活や日常生活をよりよいものに変えたいと願っていることと同じなのではないでしょうか。インプラント治療は、手術がすべてではありません。最高の技術とご自身のメンテナンスに対する心がけ、この2つがあってこそ、インプラントと健康な食生活の寿命が延びるのです。歯と健康を守るための、インプラントメンテナンスはとても大切です。決して安くはない金額のインプラント。

川越の街並みが周囲と調和して、いつまでも愛され続けているように、インプラントがご自身の体と調和して、自由な食生活と日常が楽しめますように。自分の体の一部として大切にお手入れして、長持ちさせてくださいね。

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